番外編(川島雄三作品) NEW2016.3.28
『昨日と明日の間』 川島雄三監督
1954 松竹大船


川島監督が日活へ移籍する直前に撮った松竹での最後の作品『昨日と明日の間』。原作は井上靖。
山田洋次監督が松竹に入社して初めて助監督に付いたのがこの川島映画とのこと。

裕福な芦屋夫人である萄子(月丘夢路)の邸宅へ伝言係としてやって来た不良少女・野添ひとみが、
「香櫨園(こうろえん)の浜に来い」と伝える。香櫨園は兵庫県の芦屋と西宮の間にある阪神の駅。

瀬戸内海に面した砂浜に行くとそこに待っていたの野添の姉貴分のれい子(淡島千景)。
月丘に対して魁太郎(鶴田浩二)を愛しているのかと訊ね、彼から手を引けと言いながら月丘を平手打ちにする淡島。
モテ男・鶴田をめぐる三角関係だ。この映画での鶴田浩二は確かに素晴らしい美男子(現在だとイケメン)である。

62年前の映画なのでロケ場所の詳細は不明だが、写真は阪神「香櫨園駅」から南へ下った兵庫県西宮市の「御前浜公園」。
正面の建物や橋は「埋め立て地」だろう。映画撮影当時(1954年)には無かったようだ。







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